日曜日, 3月 05, 2006

井上 雄彦さんのすごさ。

カメレオンジェイルやブザービーターで有名な、井上 雄彦さん。
まぁ、他にもスラムダンクやバカボンドっていう作品を書いてる人ですね。

それで、タイトルの「すごさ」というのがなんなのか?というと画力ですね。この人の画力は「アホか?」って言いたいくらいすごい。スラムダンクを書いていた時に数多くの衝撃的な描き方をしていましたね。マンガの弱点であり特徴は動かない事。当たり前ですね。マンガが動いたらそれはアニメーションですから。スポーツ漫画を描く時になにが一番大変かというと、一連の動作をいかにスムーズに見せるのかと、そういう風に動いているのか。これが一番難しい。んだと思う。オレ描いた事無いから無責任だけど。

大事な場面においての、コマワリやモーション、擬音を使ったり、あえて使わなかったり、カメラワークとでも言おうかや、アングルどれをとっても秀逸。素晴らしい、素晴らしすぎる。多分にNBA雑誌から引っ張ってきたアングルもあるのは、確信犯なのかどうなのか・・・。あーこれ前にNBAのポスターで見たアングルとまったく一緒だ!って気づくのもそれはそれで、バスケット好きにはたまらないですね。

んで、次になにがすごいかというとその画力の成長のスピードですね。カメレオンジェイルの時から、今のバカボンドやリアルと比較してみると、ほんっっっっとうに成長している。そして、その成長したところでここで、伝えたいのは、先程スラムダンクで表現していた一連の動作例えばカットインからシュートモーションに入るまでの流れるような動き。これがバカボンドになると途端に!!

ないんです!!

その流れるような動きがないんです!!

構えをとっている姿から、次のコマではもう相手を切りつけている。

これは、他の人がやったら、手抜きもしくは表現不足に捉えられてしまうでしょうね。佐々木小次郎や宮本武蔵がどれだけすごいかを伝えるためにあえてその一連のモーションを描かない。そして描かないことによって読み手にどんな素早い動きだったのか、どんな形からそういう切り付け方になったのかを想像させるという狙いもあるのかもしれない。まぁ、一連の動作を描いている場合もあるんだけどね。その使い分けが出来るのは素晴らしいの一言。

これを成長と言わず何を成長と言おうか。いや、ホントすごい。他にもすごいところは一杯あるんだけど、それ一旦書き始めるととてもじゃないけど、書ききれないのでご勘弁を。書きたい事は書いたので、またの機会に。

まとめでいうと、井上 雄彦さんのなにが一番すごいって成長してるのがすごいと思います。

全然関係ないけど、こういうの人集めて、実際のマンガを手にとって「ここがすごいんだよ!ここがぁっ!」指示棒でパンパンやりながらアツく言ってみたいね。聞く人はいい迷惑だろうけど。

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