金曜日, 11月 25, 2005

構造計算偽装事件

最近、巷(ちまた)で耳にしている話題なので、皆さんちょっとはご存知ではないでしょうか。

まぁ、ありえないっていうかとんでもないお話ですよね。

どういうことかっていうと、こういう流れなんですね。

マンション等の鉄筋コンクリート造の構造物を建築する際に、というか木造でも3階建てから

は構造計算をしないと建築確認申請(建物を建ててもいいですか?っていうお伺い書類ですね。)

も出来ないし、建築許可もおりません。そして、構造計算てのは建物の耐力が柱の太さや壁の厚さ

材質とか柱の間隔はこれこれでも大丈夫か?ってのを計算するものなんです。

皆さんは、誰が一番の悪者だと思いますか?姉歯氏。イーホームズ。ヒューザー。国土交通省。

他にも関連しておりますが一体誰なんでしょう。

道義的責任について言えば、全員だと思います。こういった事態が起きているわけですから。

ただ、あくまで私個人の意見とすればイーホームズと分譲主のヒューザーが同着1位になるのかと思っ

ております。理由は、力関係から見て一番強いのがヒューザー。依頼主ですから。次に専門業者

として位置するイーホームズですね。確認申請の代行業務としては、かなり大手の会社(上場も秒読

みだったんです。)なんですが、僕の見方としては、偽造に関して黙認してますね。かなりの確立で。

孫請けの姉歯氏はあくまで、指示されたものを行う実行犯。極道の世界で例えれば親分に命じ

られて、命(たま)とりにいく鉄砲玉ですね。

姉歯氏じゃなくてもよかったんです。代わりはいくらでもいたと思います。

ちなみにヒューザー他の依頼主も耐力が数値に満たないことはかなり高い確率で判っていたと

思います。ただ、その耐力が予想以上に低かったんだと思います。それが誤算なんではないかと。

お客さん以外のほとんど全員判ってたと思います。その中で悪いやつの一番を決めるとなれば

力の一番強いヒューザー他の依頼主になる気もします。そして、もし仮に偽造に関して知らなかった

としたら、イーホームズですかね。

今回の事件。国土交通省が取り決めた建築確認制度自体に根本的な欠陥があったことは

素人の私でも理解できますので、責任をとる対象になるのは当然かな?とも思っています。

ただ、建築および不動産業界というのは、つぎはぎの穴ぼこだらけの業界なんです。

その上でアグラをかくつもりは当然ありませんが、そうなんです。ということは月並みな表現

でいえば「氷山の一角」。たまたま明るみに出ただけ。今後も類似する問題というのは山ほど

出てきます。

そこで、思うのは自衛するしかないんだろうなぁ。と。三菱自動車のリコール問題しかり。

高額な商品においても、欠陥商品というのは跋扈(ばっこ)しております。

とすれば、自分で知識武装するか、多少費用を払っても自分で信用できると判断した第3者機関

に調査を委ねるしかないかもしれません。

不動産の世界でも、物件の説明ミスでのクレームは非常に多いのが現状です。

とすれば、自分の資産を守れるのは自分しかない!って結論に行き着きました。

情けない話ですが、建設不動産業界。非常に未成熟というか未熟な状態で大きくなってしまった

業界なので、皆様もご注意ください。

ちなみに、イーホームズは木造物件も取り扱ってました。どうすれば大丈夫か?というのは

答えはありませんが、アドバイスは出来ますのでそういった方は判る限りお答えします。

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